有機野菜
ゲルソン療法とは?―野菜が日々の食生活で大切なのはなぜか?
ここでは、ゲルソン療法において要である野菜がどうして大切なのか?について、ゲルソン療法のスペシャリストである氏家京子さんの講演会の内容の一部を抜粋してご紹介します。
酵素は、体で製造される物質ですが、酵素は生き物にとって重要な役割を果たしています。例えば、血液に酸素を供給するために呼吸をすることや、食べ物を消化してエネルギーを作り出すことなどに関与しています。 加工品や肉類を多く食べて、野菜や果物が不足している生活を送っていると、酵素が不足して、本来、体には不必要である物質(講座では、“毒”と定義していました)が蓄積していきます。ゲルソン療法とは?③
野菜が日々の食生活で大切なのはなぜか?
Gerson therapy③
ゲルソン療法において野菜が大切な理由を解説
(シャルロッテ・ゲルソン、ベータ・ビショップ著,氏家京子訳,ゲルソン療法~がんと慢性病のための食事療法~,2009/8/20)をもとに講演をしていただきました。
カリウムたっぷりの野菜や果物は、酵素を活性化させる
その酵素の中でも膵酵素は特筆すべき酵素で、食べ物を消化する一方で腫瘍組織を攻撃、破壊することが知られています。
しかし、膵酵素の主な仕事はタンパク質を消化することです。そのため、現代の肉類が沢山含まれる食事では、膵酵素はほとんど肉の消化に使われ、余剰量がほとんどないと考えられています。
健康状態が悪い人にとっては、この酵素の不十分さが問題の一因になっているケースがあるようです。
ここで、酵素は体の中で製造され、“活性”されなければ働けませんが、多くの酵素は“活性”されるためにカリウムを必要としていることが分かっています。
カリウムは野菜・果物に豊富に含まれています。酵素をしっかりと働かせて健康な体を保つためには野菜・果物を日々沢山摂り入れることが大切だったのです。
野菜や果物を沢山摂り入れて、身体を浄化しよう
体の細胞内にこの“毒”が溜まりすぎると、その細胞でできている組織や器官は生命力を失い、不調の症状が出てきます。
現代医療と豊かさにより、私達の寿命が延びたのは事実です。しかし、多くの人の健康状態は全般的に低下しています。心臓病、糖尿病、ガンが増加し、喘息、皮膚炎、食物アレルギーは若い世代にも広がっています。
野菜や果物(特に有機野菜や有機果物)を沢山とりいれて、食生活を改善して、溜まっていた毒が減ると、体の細胞が元気になって病気にかかりにくい体へと変わっていきます。
ゲルソン療法では上記の考え方のもと、野菜や果物による身体の浄化を中心に据えて、病気になった方、体の不調が続いている方の自然療法のプログラムを組んでいます。