人参ジュースが体に必要な理由

マクガバンレポートが伝えていること

○マクガバンレポートが伝えていること


1975年頃のアメリカでは、がんで亡くなるかたが毎年増加していました。その他、心臓病や脳梗塞などの病気が増えて国内の医療費が国家財政を圧迫していることが問題となっていました。そこでその原因究明のために発足されたのが「栄養問題特別委員会」でした。この調査で明らかになったことが通称「マクガバンレポート」と呼ばれるレポートで記されました。そのレポートの中で、このようなことが言われています。

「肉食を中心とした現在の食事は不自然でひどいものだ。がん、心臓病、脳卒中などの病気は現代の間違った食生活が原因で起こる。これらの病気は薬では治らない。食生活を改めなければ問題は解決できない。」
「病気を治すのは体の修復能力。それを高めるのが食べ物に含まれている栄養素。」


これを受けてアメリカでは国を挙げて明確で強力な健康政策を打ち出し、国民もそれに応えました。その結果、ガンが減少したと言えるのでしょう。

(済陽高穂著,今あるがんに勝つジュース,新星出版社,2010/2/5)



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解毒をすることで助かる病気がたくさんある

○解毒をすることで助かる病気がたくさんある


加工品や肉類を多く食べる生活や生活を送っていると、本来、体には不必要である物質(=毒※)が蓄積していきます。
体の細胞内に“毒”が溜まると、私達の命を少しずつ邪魔するようになります。細胞内の毒が増えすぎると、その細胞でできている組織や器官は生命力を失い、病気の症状が出てきます。

生野菜ジュースを飲み、食生活を改善して体が浄化モードになって、溜まっていた毒が減ると、病気の症状が時計の針を逆回しにするように、段階を経て消えていきます。このとき、老化進行に関係した症状も含めて消えていきます。

解毒により助かる病気は数多くあります。
・関節炎、動脈硬化、心臓病、血栓、脳卒中、胆石や腎結石、さまざまな器官の硬化
・骨粗しょう症、さまざまな組織の変性
・体力の低下、血糖不安、摂食障害、中毒、渇望
・子供の問題、たとえば喘息、皮膚炎、ADHDなどの精神症状
・免疫反応の低下、たとえば風邪のひきやすさ、治癒と再生の遅さ
・消化障害と大腸の問題、潰瘍、大腸炎、過敏性腸症候群、食物アレルギー
・ホルモンのアンバランス、生理前の緊張、不妊

上のリストを見ると、いかに「毒」により健康が脅かされているかがわかります。
現代医療と豊かさにより、私達の寿命が延びたのは事実です。しかし、多くの人の健康状態は全般的に低下しています。心臓病、糖尿病、ガンが増加し、喘息、皮膚炎、食物アレルギーは若い世代にも広がっています。

※毒・・・添加物、環境汚染による浮遊物質、未消化の食べ物、毒、など本来体に不要な物質

(氏家京子さん講演会,2014/5/24,キャサリン・アレクサンダー著・ダイエタリーヒーリングより)



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酵素不足は体の不調を招く

○酵素不足は体の不調を招く


酵素は、複合タンパク質で、それ自体が変化することなしに、ほかの物質の化学変化を誘導するものと言われていますが、この酵素は生き物にとって重要な役割を果たします。例えば、血液に酸素を供給するために呼吸をすることや、食べ物を消化してエネルギーを作り出すことなどに関与しています。
さらに、酵素の中でも膵酵素は、食べ物を消化する一方で腫瘍組織を攻撃、破壊することができます。

膵酵素の基本的な仕事はタンパク質を消化することです。現代の肉類が沢山含まれる食事では、膵酵素はほとんど肉の消化に使われ、枯渇している状況です。
健康状態が悪い人、特にガン患者さんにとっては、酵素の不十分さが問題の一因になっています。

酵素は体の中で製造され、活性されなければ働けませんが、多くの酵素は活性されるためにカリウムを必要としていることが分かっています。

カリウムは野菜・果物に豊富に含まれています。酵素をしっかりと働かせて健康な体を保つためには野菜・果物を毎日沢山摂り入れることが大切です。

(シャルロッテ・ゲルソン、ベータ・ビショップ著,氏家京子訳,ゲルソン療法~がんと慢性病のための食事療法~,2009/8/20)



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エネルギーの低下した体の状態を改善するためには?

○エネルギーの低下した体の状態を改善するためには?


むくんで損傷している細胞を改善していくためには、まず細胞内からナトリウムを追い出し、通常どおり細胞内にカリウムが多い状態に戻す必要があります。そのためには、ナトリウムの摂取を制限して(→無塩食)、カリウムを大量に摂取します。

カリウムは、野菜や果物に沢山含まれています。野菜や果物をそのまま取り入れようとすると、お腹が膨れてしまい多くの量を摂ることができません。そのため、繊維を取り除いたジュースやスープ類を沢山摂りいれます。
野菜ジュースに含まれる高カリウムが、細胞内のナトリウムを積極的に押し出して、カリウムを細胞内に回復させます。

ナトリウムが排せつされていくと、ナトリウムに呼び込まれて細胞内に大量に入り込んだ水が細胞外へ出ていき、細胞のむくみがとれてエネルギーが回復します。

(氏家京子さん講演会,2014/4/12,キャサリン・アレクサンダー著・ダイエタリーヒーリングより)



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がん患者さん、健康でも疲れやすい方の体で起こっていること

○がん患者さん、健康でも疲れやすい方の体で起こっていること


体を自然治癒する能力は誰にでも備わっているものですが、この力は体がエネルギーに満ちた健康な状態でなければ発揮されにくくなり、力が発揮されないと体が病気になってしまいます。

では、エネルギーが不足するメカニズムとはどのようなものなのでしょうか?

メカニズム①
体に少しずつ蓄積した毒や、栄養不足、酸素供給の不足などにより、細胞が破壊されます。
 ・毒の蓄積(添加物、環境汚染による浮遊物質、農薬、未消化の食べ物、毒などが徐々に体に溜まっていきます)
 ・栄養不足(偏った食事、野菜不足などによります)
 ・酸素不足(酸素は赤血球が運んでいますが、血液がドロドロして赤血球がうまく動けないと細胞に酸素が行き届かなくなり、酸欠に陥ります)

メカニズム②
健康な細胞には、水、ミネラル(特にカリウム)などが沢山つまっていますが、損傷により流出していきます。細胞には、細胞内と細胞外のナトリウム(Na)とカリウム(K)の濃度調節をするK-Naポンプというものがありますが、そこが破たんしてしまい、本来、細胞の外の濃度が高いはずのNaが細胞内に沢山入り込んできてしまいます。

メカニズム③
Naには水を引き寄せる力があるので、細胞内に水を呼び込んで、細胞がむくんでしまう。細胞がむくむと細胞の力が落ちて、エネルギーが作られなくなります。

メカニズム④
エネルギーが作られなくなると自然治癒力が発揮されずに病気になりやすくなる。

この症状は、がん患者さんの体や、疲れやすい方や、慢性病を持っている方の体に起こっている可能性があるのです。

(氏家京子さん講演会,2014/4/12,キャサリン・アレクサンダー著・ダイエタリーヒーリングより)



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なぜ”ニンジン”ジュースなのか?

○なぜ、”ニンジン”ジュースなのか?


ニンジンジュースはゲルソン療法の治療の中でも重要な役割を担っています。ゲルソン療法のプログラムの中では、13杯の生野菜ジュースの摂取が基本とされていますが、そのうちニンジンジューと、ニンジン+リンゴジュースを合わせて8杯も飲むことになっています

では、なぜ“ニンジン”ジュースなのでしょうか?

まず、ニンジンは豊富な カロチンを含有しています。それが体の中でビタミンAなどの、体の治癒に役立つビタミン類に変わります。また、ニンジンはもっとも整ったミネラル源でもあり、 多くの必須ミネラルが簡単に吸収できる形で含まれています。
さらに、ニンジンは 植物性タンパク質も豊富で、結果的に全般的な栄養を体に供給してくれます。

ニンジンは大量に飲んでも体に害を与えないというのも大切なポイントです。

(シャルロッテ・ゲルソン、ベータ・ビショップ著,氏家京子訳,ゲルソン療法~がんと慢性病のための食事療法~,2009/8/20)



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ジュースは繊維をきちんと取り除くことが大切

○ジュースは繊維をきちんと取り除くことが大切


度々、
「人参ジュースをジューサーで絞ると繊維カスが沢山出来てしまい、もったいない」
という言葉を耳にします。
もちろん、繊維も一つの栄養ですので、ハンバーグに混ぜたり、クッキーに混ぜたり・・・工夫してお召し上がりいただくことができます。

しかし、人参ジュースを飲む際には、この“ジュースから不溶性食物繊維を取り除く”ということこそ重要なのです。

不溶性食物繊維は植物の細胞壁の成分です。繊維ごと体に摂りいれると、繊維は水に溶けず、水分を吸収するため、大腸内で数倍に膨れます。カサを増した食物繊維が邪魔をして人参の栄養分の吸収を阻害してしまいます。また、お腹が膨れて量を飲むことができなくなります。

繊維をきちんと取り除いて、ジュースを摂りいれると栄養の吸収がスムーズで、多い量を摂りいれることができます。
※不溶性の食物繊維を取り除いても、水溶性の食物繊維はジュースにそのまま残っています。

(氏家京子さん講演会,2014/4/12)



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加熱された野菜ジュースのビタミンC量は減少している!?

○加熱された野菜ジュースのビタミンC量は激減している!?


ビタミンCや抗酸化物質、酵素などの一部は、加熱することにより失われてしまうと言われています。そのため、それらの栄養素を体に取り入れるためには加熱した野菜だけではなく、生野菜もしっかりと摂りいれることが大切です。

西台クリニック院長の済陽高穂医師が調べたところ、市販の加熱処理されたものに含まれるビタミンC量は、絞りたてのジュースと比較して3分の1程度でした。つまり、同量のビタミンCを摂るためには3倍のジュースを飲む必要がでてきてしまいます。
また、絞りたてのジュースと3時間経過したジュースを比較すると、時間が経過したジュースのビタミンC量は25%程も減少していたことが分かりました。

野菜のジュースはできる限り生で、絞たてのものを飲むのが、栄養を漏らさずに摂るコツです。

(済陽高穂著,今あるがんに勝つジュース,新星出版社,2010/2/5)



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ゲルソン療法とは

○ゲルソン療法とは


ゲルソン療法とは、マックス・ゲルソン医師(1881-1959)が多くのガン患者を救った、自然療法です。

ゲルソン療法では、がんという病気をその固形物(腫瘍)ではなく、その人の全身で起こっているプロセスととらえます。そして、身体全体の状態を変えてゆくことで病の治癒を目指します。
大量の野菜ジュースやスープ、無農薬野菜を摂ることを要として、体の「解毒」と、「栄養素の補給」を行い、自然治癒力を引き出して病気を癒して体を健康へ導きます。
ゲルソン療法は全身すべてに影響を与えるので、がんの治療だけではなく、日々の健康トラブルや、関節炎、心臓病、アレルギー、自己免疫疾患などの治療法としても利用されています。


<ゲルソン療法、食事の特徴>
・大量の生野菜ジュースを飲む
 (計13杯・約2L、ニンジンジュースとニンジン+リンゴジュースを合わせて8杯、その他グリーンジュースなど5杯)
・ジューサーは低速回転のものを使用する
・食塩を摂らない
・肉、魚、卵、乳製品などの植物性食品を食べない
・できる限り無農薬の野菜を使用する
・油は、オーガニックの亜麻仁油のみを使用。それも加熱せずに使用すること。

(シャルロッテ・ゲルソン、ベータ・ビショップ著,氏家京子訳,ゲルソン療法~がんと慢性病のための食事療法~,2009/8/20) ※他にも細かい条件がありますので、書籍にてお調べください。
また、食事以外にもコーヒー浣腸やサプリメントの摂取などの治療が施されます。
※こちらの内容は、ゲルソンインスティチュートのものを紹介しています。星野式、済陽式も大まかには同様の内容ですが、細かい部分で異なる場合もございます。


<ゲルソン療法の現在>
アメリカのカルフォルニア州に非営利組織のゲルソン・インスティテュートが設立されて、ゲルソン療法の教育とトレーニングを行っています。
日本では星野仁彦医師や済陽高穂医師らがゲルソン療法を基盤として独自に組み立てた療法で、がん患者さんの指導にあたっていらっしゃいます。



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ニンジンジュースが体に必要な理由

○ニンジンジュースが体に必要な理由


ジュース用ニンジンやジュース用野菜の宅配を始めてから、お客様より多くのご感想をいただくようになりました。

「髪の毛がつやつやになった。」
「風邪をひきにくくなった。」
「がんが改善された。」
「肌がきれいになり、化粧のノリが良くなった。」
「便秘が解消された。」
「むくんで重かった体が軽くなり、毎日をより元気に過ごせるようになった。」

・・・とても嬉しいコメントを寄せてくださっています。

多くの方がニンジンジュース生活を始め、体の調子が良くなっていくことを実感されています。

しかしここで、なぜ“ニンジンジュース”が体に必要なのか?
なぜ、ニンジンなのか?
なぜ、ジュースなのか?

という疑問が生じてくると思います。

この疑問を解く鍵は、「ゲルソン療法」という自然療法にありました。
ゲルソン療法は欧米ではがんの療法としてよく知られており、この療法でがんを治した患者は何千人もいると言われております。さらに、日々の健康トラブルや、関節炎、心臓病、アレルギー、自己免疫疾患、うつ病など様々な疾患の自然療法としても使用されています。

そして、このゲルソン療法の要は“ニンジンジュース”なのです。

モアークの小売店舗(モアーク目黒ガーデン)では、ゲルソン療法のスペシャリストである氏家京子さん※の講演会が定期的に開かれています。
ここでは、開催された講演会の内容の一部や、各種書籍から抜粋したニンジンジュースに関する文章を紹介させていただきます。

ニンジンジュースや野菜ジュースを飲むことが体にどのように働きかけるのか、ご参考になれば幸いです。健康な方にも、不調を抱えている方にもお読みいただける内容となっています。



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